1920年代頃までに製造されていたジャガード織のフルオープンタイプシャツです。
一見ワークシャツの型にみえますが、当時はセットアップに合わせるシャツとして着用した後、ワークシャツとして着古されたものと考えられます。生地は先染(糸の段階で色を染めた)でジャガード織で陰影をつけて柄が描かれています。淡い色合いでありながら、しっかりと糸の芯まで染まった先染のジャガードは当時でも高級品とされたようで、1920年代のメールオーダーカタログではワークシャツよりも高価で掲載されています。当時のシャツとしてはむしろ珍しいフルオープンスタイル(コートスタイル)は、まだプルオーバーであった時代の前立てのデザインが残されています。 |