1930年代の「ジョッパーズ」のスタイルでは、すでにこの41カーキの仕様ははじまっていますが、巻縫いはカン縫いではなく、本縫いが使用されていたり、フロントポケットがトラウザーズスタイルではないなど、より牧歌的な仕様がみられます。この「M41」の初期型モデルでは、見事にトラウザーズとして昇華しつつ、丁寧な縫製仕様はそのまま残しています。この後にボタンは尿素となり(43モデル)アウトシームやインシームが脇割り(43~45モデル)になり、両玉縁は片玉縁に(45モデル)なるなど、より効率的な仕様へと変更されていきます。この新しいモデルにはウエストポイントの生地をスレンという、堅牢度の強い染色法で先染していますので、穿き込み、洗い込むことで強いアタリが際立ちます。(※モデルスタッフ身長170cm体重63kgで30インチを着用。) |