冷戦時代を背景にパクス・アメリカーナ時代が加速する50年代のアメリカ。
人口統計学上のある層を「ティーン・エイジャー」と呼ぶ概念が生まれ、彼らを熱狂させる様々なカルチャーやエンターテーメントが発展する。
テレビの普及に対抗し、従来のスタンダードサイズから画面の拡大を目指した映画産業では、シネスコープやビスタビジョンが生まれ、「反抗」をテーマにした作品は当時の若者達の個性や独立心を刺激した。
1955年「エデンの東」で初の主役を演じ、「理由なき反抗」、翌1956年の「ジャイアンツ」に出演したジェームス・ディーンは、ティーン・エイジャーのライフスタイルへ多大なる影響を与えた。
作品内でもプライベートにおいても彼が愛した「101-Z」は現在まで続くRIDERSの完成型ともいえる。
ジーンズがワークウェアからカウボーイ・ファッションを経て「青春」と「反抗」の象徴となった瞬間である。
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